【初心者向け】pwd・lsコマンド 「今どこ?」と「何がある?」- コピペで試せるオプション理解 -【Linuxコマンド入門 #2】

前回(#1)は、ターミナルの起動方法とCUI/GUIの違いについて学びました。

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Linuxコマンド入門

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いよいよ今回から、実際にコマンドを打ち込んでいきます。 Linux操作で最も基本となる「今、自分がどこにいるかを知る」ことと、「周りに何があるかを見る」ことをマスターしましょう。

Linux-ls-コマンドの使い方紹介、初学者向けに、よく使うオプションを優先的に紹介しています。

1. 現在地を知る pwd コマンド

ターミナルを起動すると、あなたは「どこか」のディレクトリ(フォルダのこと)にいます。 ls で周りを見る前に、まずは「今、自分はどこにいるのか?」を正確に知るクセをつけましょう。

pwd と入力、または、以下のコードを “control” + “shift” + “v”でコピペして実行できますが、短いので、学習時はできれば手打ちして覚えるようにしましょう。

pwd

実行結果(例):

pwdPrint Working Directory(現在の作業ディレクトリを表示する)の略です。

pwd は「今いる場所のパス(住所)を表示する」コマンドです。 GUIで例えるなら、「エクスプローラーのアドレスバーに表示されているフルパス(例: C:\Users\Username\Documents)」を調べることと同じです。

2. 周りにあるファイルを見る ls コマンド

現在地がわかったら、次にその場所(/home/username)に「何があるか」を見てみましょう。 ls と入力して Enter キーを押します。

ls

lsList の略で、ファイルやディレクトリを一覧表示するコマンドです。

実行結果(例):

$ ls
  Desktop Documents Downloads Picture Video Workspace

(※環境によって表示される内容は異なります)

おなじみの「ドキュメント」や「ダウンロード」フォルダが見えましたね。 このように、ls は今いる場所(pwd で確認した場所)の中身を一覧表示します。


3. もっと詳しく見る ls の便利オプション

ls は、単にファイル名を一覧表示するだけでなく、「オプション」を付けることで、より詳細な情報を表示できます。

オプションは、コマンドの後ろに (ハイフン) を付けて指定します。”コマンド -t -l -r ” または、”コマンド -tlr “のように記述することでコマンドの出力を調整できます。

3-1. 詳細情報を表示する ls -l

ls -llLong の l)と入力してみましょう。

ls -l

実行結果(例):

先ほどとは違い、1行に1項目ずつ、たくさんの情報が表示されました。

左から順に「1. 権限(パーミッション)」「2. リンク数」「3. 所有者」「4. グループ」「5. サイズ」「6. 最終更新日時」「7. 名前」が並んでいます。

drwxr-xr-x などの「権限」の見方

「権限」については、今は始めの「d」がDirectory(ディレクトリ)の略で、d が付いていないものがファイル、くらいの認識でOKです。 この権限の詳しい読み方は、シリーズ第14回(予定)でじっくり解説します。

Linuxの権限について、初心者向けに紹介。 読み取り書き込み実行権限についてどのように見るのかについて細かく見てみましょう。

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3-2. 隠しファイルも表示する ls -a

Linuxやwindowsでも「隠しファイル(隠しディレクトリ)」というものが存在します。 これらは通常 ls では表示されません。システムの設定ファイルなどが多く、普段は見えないようになっているのです。

ls -aaAll の a)と入力してみましょう。

ls -a

実行結果(例):

ls -a

# . .. Desktop Documents Downloads Videos

先ほどは見えなかった、ファイル名の先頭が . (ドット) で始まるファイルがたくさん表示されました。これらが隠しファイルです。

3-2+α. 最も重要な「...`」

lsls -a の結果で、特に重要なのが ... です。

  • . (ドット1個): 今いるディレクトリ (カレントディレクトリ)
  • .. (ドット2個): 1つ上の階層のディレクトリ (親ディレクトリ)

これらは、次回の cd コマンドで移動する際に非常に重要な役割を果たします。

ちょこっと小話:なぜ . で隠すの?

これは「設定ファイルが普段邪魔にならないように」という明確な意図もありましたが、実はもっと単純な理由から始まっています。

 Unixの開発がまだごく初期段階だった1970年代初頭に「カレントディレクトリ( . )」と「親ディレクトリ( .. )」という階層構造が導入されました。それに伴い、lsコマンドに特別なディレクトリ (./ と ../)が一覧に出てくるようになった。しかし、これらはどこでも必ず出てきて、邪魔でした。そこで開発者は「ドットで始まる名前のファイルはlsで表示しない」という簡単なルールを追加しました。この「ついで」の機能が、後に「設定ファイルは普段見えない方がスッキリする」という需要とマッチし、.bashrcのように設定ファイル(隠しファイル)を隠す文化として定着したのです。

3-3. 更新時刻でソートする ls -t

ls -t -l(t は time の t)と入力してみましょう。動作をわかりやすくするために詳細表示の -lもつけて実行してみてください。

ls -t -l

結果を見ると、表示順が変わっていることが確認できると思います。lsコマンドは引数なしだと、ファイル名の順番(ABC順)で表示してくれますが、-t オプションをつけると更新日時順にソートしてくれます。最近更新したファイルを確認したいときなどに使います。

実行結果(例):

3-4. ソートを逆順にする ls -r

lsコマンドでは、自動的なファイル名ソート、-tで更新時間順にソートさせられますが、-rをつけることで逆順にできます。

ls -r -l と打ち込んでみましょう。

ls -r -l

-tr とすれば、古いファイル順にできるので、初めの方で作ったファイルを見つけたいときなどに使えます。

3-5. サイズを分かりやすく表示する ls -h

ls -l だけだと、ファイルサイズがバイト単位(例: 4096)で表示され、直感的に分かりにくいです。

そこで、ls -l -hhHuman-readable の h)と入力してみましょう。

ls -l -h

実行結果(比較):

4096 バイトが 4.0K (キロバイト) のように、人間が読みやすい単位に自動で変換されました。 -l を使うときは、ls -lh のように -h もセットで使うと覚えておきましょう。


4. オプションを組み合わせる

オプションは、ls -l -a のように別々に書いてもいいですが、ls -la または ls -al のように1つにまとめることができます。

ls -la

(※ -l-a を両方実行した結果が表示されます)

実務や研究でも ls -lals -l は非常によく使うため、指に覚えさせておきましょう。

5. (おまけ) フルパス表示させる

lsでは、ファイル名やフォルダ名をそのまま表示させますが、絶対的な位置が欲しいときがあります。以下の様にすれば、絶対パスで表示させることができます。

ls `pwd`/*

1行で出力してほしいとき -1

ls `pwd`/* -1

(たまに便利なので掲示しています。詳しい説明は省略しますが、簡単に説明すると、*と文字列で出力をフォーマットでき、今回はpwdの出力(`pwd`/)と * がlsの出力結果の変数みたいな感じで、カレントディレクトリのパス/ファイル名などとなり、絶対パスが出力できます。)

第2回のまとめ

  • pwd : 今いる場所がわかる。
  • ls : 今いる場所の中身がわかる。
  • ls -l : 詳細情報 (Long) がわかる。
  • ls -h : サイズを人間が読みやすく (Human)
  • ls -a : 隠しファイル (All) がわかる。
  • ls -t : 更新時間 (Time) 順にソート。
  • ls -r : 逆順 (Reverse) にソート。

他のオプションが知りたいときは?

多くのLinuxコマンドでは、 – – help (または コマンドによってはhuman-readableが割り当てられず、-h がhelpの時がある)オプションでそのコマンドのオプション一覧や説明を表示してくれます。ほかのオプションが知りたいときは “コマンド – – help “で確認できます。

ls –helpの出力例:

次回予告

お疲れ様でした! 今回は「現在地」と「周りにあるもの」を確認できるようになりました。

でも、今はまだその場所から「動く」ことができません。 次回(#3)は、ディレクトリ間を自由に移動するための cd コマンドを学びます。今回学んだ ".. “がさっそく役に立ちます。

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