【tmux入門】ターミナル画面を分割(ペイン)して複数作業を並行する基本の使い方【Linuxコマンド入門 Part4-12】

はじめに

Linuxターミナルで「左でログを見ながら、右で設定ファイルを書き換えたい」と思ったことはありませんか?

そんな願いを一発で叶えるのが、1つのターミナル画面を自由自在に分割できる最強の多重化ツール「tmux(Terminal Multiplexerです。

この記事では、tmuxの導入から画面分割の基礎を解説しますが、「とりあえず操作方法(ショートカット)だけ知りたい!」という方のために、まずは必須のコマンド早見表を置いておきます。

ターミナルを分割して作業効率Up,tmuxコマンドの導入からショートカットキー入門。実用的な利用方法を紹介。Linuxコマンド入門第4シリーズ。

1. 【早見表】tmux 画面分割の基本チートシート

tmuxのすべての操作は、「プレフィックス・キー(デフォルトは Ctrl + b)」を押して指を離してから、次のキーを押すのが絶対ルールです。

やりたいこと操作(Ctrl + b を押して離した後に…)
縦に分割(左右に分ける)% (Shift + 5)
横に分割(上下に分ける)" (Shift + 2)
画面間の移動矢印キー(↑↓←→)
レイアウトの自動整列Space(スペースキー)
今の画面を閉じるCtrl + d (または exit と入力)

これだけ覚えておけば、今日の作業からすぐにtmuxを活用できます!

ここからは、まだtmuxを入手していない方向けの導入手順や、操作の詳しい仕組みについて解説していきます。

2. tmuxのインストールと起動

あなたのLinux環境にtmuxをインストールし、起動しましょう。

【インストール】

  • Ubuntu / Debian の場合
sudo apt install tmux

macOS (Homebrew) の場合:

brew install tmux

【起動】

インストールが完了したら、ターミナルでただ一言、こう打ち込んでEnterを押します。

tmux

起動すると、一見何も変わっていないように見えますが、画面の一番下に「緑色のステータスバー(帯)」が出現したはずです。これが「現在tmuxの中で作業しているよ」という目印になります。

tmuxを起動した直後のターミナル画面

3. 操作のキモ「プレフィックス・キー」の正しい押し方

tmuxに「画面を分割して!」などの命令を出すには、必ず最初にプレフィックス・キーを押して、tmuxを待機状態にする必要があります。

デフォルトの設定では Ctrlb の同時押し です。

【正しい画面分割の手順(縦分割の場合)】

  1. Ctrlb を同時に押す。
  2. キーボードから完全に指を離す。
  3. その直後に、%(Shiftキーを押しながら5)をポンッと押す。

Ctrlb%を3つ同時に押す」わけではない点に注意してください。vimなどと同じで操作受付→コマンド入力という操作手順です。

tmuxを起動後、%入力で左右にターミナルを分割した例

分割したターミナルの例

4. 【小話】一瞬でレイアウトを整える

画面を縦横に分割(Ctrl+b%")していくと、だんだん「ここの幅が狭くて見にくいな」と思うことがあります。手動で境界線を動かすこともできますが、もっと手軽でカッコいい機能があります。

それが、早見表にも書いた「レイアウトの自動整列(Spaceキー)」です。

3〜4個に画面を分割した状態で、プレフィックス・キー(Ctrl + b)を押して、その後、Space(スペースキー)を押してみてください。

押すたびに、以下のようにレイアウトが次々と切り替わります!

  1. すべてを均等に横並び
  2. すべてを均等に縦並び
  3. 1つだけを大きく(メイン)して、残りを小さく配置(下に並べる)
  4. 1つだけを大きく(メイン)して、残りを小さく配置(横に並べる)
  5. タイル状に綺麗に配置

ログ監視用の画面は小さく、エディタ用の画面は大きく……といった調整が一瞬で終わるので、非常に便利です。

tmuxのspaceで切り替えられる表示4パターン

画像 tmuxのCtrl + b → spaceで切り替えられる表示のうちの4パターン


まとめ

  • 起動: tmux と打つだけ(緑のバーが目印)。
  • 操作の基本: すべての操作は Ctrl + b を押して指を離してから!
  • 分割と移動: % で縦分割、" で横分割。移動は矢印キー。

これであなたは1つのターミナルを複数に分割して、効率よく並行作業ができるようになりました。

ぜひ、記事上部の早見表を見ながら指に操作を覚えさせてみてください。

さて、tmuxは単なる「画面分割ツール」ではありません。世界中のエンジニアに愛されている本当の理由は、「突然インターネット回線が切断されても、作業状態が絶対に死なない」という機能にあります。

次回は、サーバー作業の命綱となるtmuxの真骨頂、「デタッチとアタッチ(セッション保持)」について解説します。

関連記事は、2026年3月31日に公開予定 (あと13時間)


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ここまで読んでいただきありがとうございます。

では、次の記事で。 lumenHero