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Linuxコマンド入門
LINUXコマンドの基礎について、ゼロから最低限ファイル操作などができるようになるまでの手順を紹介します。linux系な...
前回(#12)は、echoコマンドとリダイレクト(>, >>)を使い、ファイルに文字を「書き込む」方法を学びました。
【初心者向け】echoコマンド「文字列を出力(標準出力)」- コピペで試せるオプション理解 -【Linuxコマンド入門 #12】
Linuxのechoコマンド解説。文字列の表示、-n(改行なし)、-e(エスケープ)オプションに加え、>(上書き)や>>(追記)リダイレクトを使ったファイル書き込みの基本を学びます。
しかし、echoでは「ファイル全体を上書き」するか「末尾に追記」することしかできず、既存のファイル(例えば設定ファイル)の途中を「修正」することはできません。
今回は、ターミナル上で直接ファイルを開き、自由に編集できる「テキストエディタ」を紹介します。数あるエディタの中でも、最も代表的な2つ、nanoとvimの基本的な使い方を学びましょう。じくターミナル上でファイルを書き換えることができるエディタ vimとnanoについて紹介します。

1. 2つの選択肢: nano vs vim
ターミナル上で動くエディタは、Windowsのメモ帳のようにマウスで操作できません。すべてキーボードで操作します。
nano (ナノ)
特徴: 初心者に非常に優しいエディタです。
理由:
Ctrl + O(保存) やCtrl + X(終了) といった操作方法が、常に画面の下部に表示されています。欠点: 最小限の環境(古いサーバーなど)にはインストールされていない場合があります。
vim (ヴィム)
特徴: ほぼ全てのLinux/Unix環境に最初からインストールされています。
理由: CUI環境における「標準エディタ」として、非常に古くから存在し、今も多くのエンジニアに愛用されています。
欠点: 操作が非常に特殊で、初学者がつまずきやすい「モード」という概念があります。(慣れると高速に編集できます)
推奨する学び方: まずは簡単な nano を覚えましょう。それで第一シリーズの目標(ターミナルで操作できる)は達成です。 vim は、nanoが使えなかった時の「保険」として、最低限の「起動・編集・保存・終了」の呪文だけを覚えましょう。
2. 【初心者におすすめ】 nano の使い方
nanoは、操作方法が画面下に出ているので、覚えることは最小限です。
# 起動方法
nano memo.txt2-1. nano の起動と終了
- 起動:
nano [編集したいファイル名]で起動します。 - 編集: 起動したら、すぐに矢印キーでカーソルを動かし、メモ帳と同じように文字を入力・削除できます。
- 保存:
Ctrlキーを押しながらOキー (Write Out) を押します。File Name to Write: memo.txtと聞かれるので、そのままEnterキー を押して確定します。
- 終了:
Ctrlキーを押しながらXキー (Exit) を押します。- (もし保存し忘れていると、「保存しますか?」と聞いてくれるので親切です)
TIPS: 画面下の
^Oや^Xの^はCtrlキーのことです。
3. 【どこにでもある】 vim の最小限の使い方
vimには2つの主要な「モード」があり、これを切り替えて操作するのが最大の特徴です。
- ノーマルモード: 起動直後の状態。カーソル移動や、
:wqなどの「コマンド」を実行するモード。 - 挿入モード: 文字を「入力」するためのモード。
この2つを行き来する方法さえ覚えれば、最低限の編集ができます。
# 起動方法
vim memo.txt3-1. vim の「呪文」
以下の手順を「呪文」として丸暗記してしまいましょう。
- 起動:
vim [編集したいファイル名]で起動します。- (この時点では「ノーマルモード」です。キーを押しても文字は入力されません)
- 編集開始(挿入モードへ):
iキー を1回押します。- 画面左下に
-- INSERT --(挿入)と表示され、文字が入力できるようになります。 - 矢印キーで移動し、自由に編集します。
- 画面左下に
- 編集完了(ノーマルモードへ):
Escキー を1回押します。- 左下の
-- INSERT --が消え、「ノーマルモード」に戻ります。
- 左下の
- 保存して終了(ノーマルモードで):
:(コロン)キーを押します。- 続けて
w(Write=保存) とq(Quit=終了) を入力し、Enterキーを押します。 - 呪文:
Enter
:wq
3-2. 間違えた時の「強制終了」
もし編集内容を保存せずに強制的に終了したい(間違えて開いてしまった)場合は、ノーマルモード(Escキーを押した後)で以下を実行します。
- 呪文:
EnterBash:q!(!は「強制的に」という意味です)
第13回のまとめ
今回はターミナルで使える2大エディタを紹介しました。初心者のうちはnanoで構いません(というより、サーバを構築する場合などを除き、最近はいいグラフィカルなエディタが多いので、基本はそちらで編集して、ターミナルでちょこっと編集したいときにnanoを使うような感じで十分事足ります。)
nano:- 起動:
nano [ファイル名] - 保存:
Ctrl + O - 終了:
Ctrl + X
- 起動:
vim:- 起動:
vim [ファイル名] - 編集開始:
iキー (挿入モード) - 編集終了:
Escキー (ノーマルモード) - 保存終了:
:wq - 強制終了:
:q!
- 起動:
まずはnanoが使えれば十分です。nanoが使えない環境に出会ったら、vimの「呪文」を思い出してください。
次回予告
お疲れ様でした! これでファイル操作の「見る」「作る」「消す」「コピー」「移動」「編集」がすべて揃いました。 次回(#14)は、Linuxの根幹とも言える「権限(パーミッション)」について、ls -l の見方を詳しく解説します。
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