「このサーバー、いつから再起動していないんだっけ?」 「ログの時間がずれている気がする…」
システム管理をしていると、「時間」に関する情報が非常に重要になります。また、第1回で紹介した top コマンドよりもっと手軽に「今のPCの忙しさ(負荷)」だけを知りたい場合もあります。
今回は、サクッと現状確認ができる uptime と、基本中の基本である date コマンドを紹介します。
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uptime コマンド:稼働時間と負荷を知る
基本構文
使い方は、以下のようにターミナルに打ち込むだけです。
uptime実行結果の見方
たった1行ですが、重要な情報が詰まっています。
14:20:30 up 100 days, 5:30, 2 users, load average: 0.15, 0.08, 0.01左から順に、以下の意味があります。
- 現在時刻:
14:20:30 - 稼働時間:
up 100 days, 5:30(100日と5時間30分、一度も電源を切らずに動いています) - ユーザー数:
2 users(現在2人がログイン中) - ロードアベレージ:
load average: 0.15, 0.08, 0.01
ロードアベレージとは?
システムの「混雑具合」を示す数値です。 左から「1分間、5分間、15分間」の平均負荷です。
- 1.0以下: スムーズ(コア数による)
- 数値が高い: 処理待ちが発生している(重い)
uptimeおすすめオプション
uptimeで便利で有用なオプションを紹介します。
1. -p (--pretty):稼働時間だけを「読みやすく」表示
デフォルトの uptime は情報量(現在時刻、稼働時間、ユーザー数、ロードアベレージ)が多いですが、このオプションを使うと「どれくらい起動しているか」という情報だけに絞って、人間が読みやすい形式で表示してくれます。
実行例
uptime -p出力例
up 1 week, 2 days, 4 hours, 15 minutes使い道
スクリプトや監視通知に最適: 余計な情報(ロードアベレージなど)を省けるため、Slack通知やブログのサイドバーに「サーバー稼働時間」を表示させたい時などに、テキスト処理(sedやawk)なしでそのまま使えます。
2. -s (--since):システムの「起動日時」を表示
「どれくらい動いているか(期間)」ではなく、「いつ起動したか(時点)」を表示します。
実行例
uptime -s出力例
2025-10-01 08:30:15使い道
「昨晩サーバーが勝手に再起動したかもしれない」という疑いがある時、計算することなく一発で起動時刻を特定できます。ログファイルの日時と照らし合わせる際に非常に便利です。
uptimeの情報のソースはどこ?
uptime コマンドが表示している情報は、カーネルが管理している仮想ファイルシステム /proc から取得されています。
uptime をオプションなしで実行した時に末尾に出る load average: 0.00, 0.01, 0.05 という数字です。
稼働時間:/proc/uptime
ここには「起動してからの秒数」が記録されています。uptime コマンドはこれを「○ days, ○ hours」に変換して表示しています。
ロードアベレージ:/proc/loadavg
よって、以下の様に直接catで見ても形式は違いますがシステムの状態を確認できます。
# 実際のソースを確認するコマンド
cat /proc/uptime
cat /proc/loadavg
# 出力結果例
30300.54 242311.96 # 稼働時間 暇だった時間(全コア合計)
0.05 0.03 0.01 1/199 5984
#ロードアベレージ3つ プロセス実行状態(実行中/スレッド総数) 直近のPIDdate コマンド:正しい日時を知る
uptimeコマンドで確認できる実行時間と関連して、基礎的なものですが紹介します。
「時計を見るだけでしょ?」と侮ってはいけません。サーバー等の環境では、日本時間(JST)ではなく世界標準時(UTC)になっていることがよくあります。
基本的な使い方
date実行結果
“曜日 月 日 時刻 何時間か 年”の順で出力されます。
Fri Dec 5 07:48:08 JST 2025なぜ確認が必要なの?
システムトラブルの際、「ログ(記録)」 を見て原因を探しますが、サーバーの時計がズレていると、「いつエラーが起きたのか」が分からなくなってしまいます。
- JST (Japan Standard Time): 日本時間
- UTC (Coordinated Universal Time): 世界協定時(日本より9時間遅い)
末尾の JST や UTC を必ず確認しましょう。「深夜にエラーが出たと思ったら、実は昼間の出来事だった(時差の計算間違い)」というのは、あるあるです。
まとめ
- uptime: 「いつから動いているか(再起動してないか)」と「今の負荷」を1秒で確認する。
- uptime -p: 「どれくらい起動しているか」を確認する。
- uptime -s: 「いつ起動したか(時点)」を確認する。
date:マシン時刻確認(UTCかJST (UTC+9)なのか確認)
今回で紹介したuptimeと過去2回のtop,freeでlinuxのシステムの状態確認はマスターできると思います。次回は、もっと詳細に、プロセスごとのチェックする方法(psコマンド)について紹介します。
次回 psコマンド
【ps】PIDを確認する方法。killコマンドなどでプロセス特定に必要です。【Linuxコマンド入門 Part3-4】
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第三回”Linuxコマンド入門 Part3 ~システムの状態確認とネットワークの基本~”では、linuxでどのようにCPUやメモリの状態を確認するか、ネットワークとの接続チェックなどの基本操作を解説しています。
6 記事
Linuxコマンド入門 Part3 ~システムの状態確認とネットワークの基本~
Linuxのシステム管理コマンドや基本的なネットワーク関係コマンドを理解しよう。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
では、次の記事で。 lumenHero